【第1章】なぜ乗用車用タイヤじゃダメ?「LTタイヤ」と車検の鉄則
こんにちは!小山市のクレスコタイヤサービス、店主の大島です。
「営業車のタイヤ、溝が減ってきたから交換しないと…」 「ネットで探したら、同じサイズで乗用車用の安いタイヤがあった!これでいいや!」
ちょっと待ってください!その選び方、車検に通らない可能性があるばかりか、積載時の重大な事故につながるリスクがあります。
商用車(4ナンバー、1ナンバーの貨物車)には、基本的には商用車専用のタイヤを履かせるのが原則です。今回は、なぜ乗用車用タイヤでは不十分な場合が多いのか、その理由と「LTタイヤ」のルールについて解説します。
「LTタイヤ」とは?
商用車用タイヤには、サイズ表記の最後に「LT(Light Truck)」という記号がついていることが多いです。 (例:195/80R15 107/105N LT)
これは、重い荷物を積んで走ることを前提に設計された、骨格が頑丈で空気圧を高めに設定できるタイヤのことです。
なぜ乗用車用タイヤだと不安なのか?
最大の理由は**「耐荷重能力(ロードインデックス)」の不足**です。
- 乗用車用タイヤ:人を乗せて快適に走るためのタイヤ。柔らかく乗り心地が良い反面、支えられる重さには限界があります。
- 商用車用タイヤ:荷物を満載にした状態(最大積載量)でも耐えられるよう、非常に高い負荷能力を持っています。
貨物車登録されている車に、耐荷重能力の低い乗用車用タイヤを装着すると、荷物を積んだ時にタイヤが重さに耐えきれず、変形や発熱を起こし、最悪の場合は**バースト(破裂)**する恐れがあります。
車検のルール:ロードインデックスが命
車検では、「その車の最大積載量状態で、タイヤが耐えられるか」が厳しくチェックされます。
具体的には、タイヤの側面に書かれている「ロードインデックス(荷重指数)」という数字を見ます。 (例:195/80R15 107/105N の「107/105」の部分)
車検証に記載されている「前前軸重」「後後軸重」と「最大積載量」から計算される必要能力を、タイヤのロードインデックスが上回っていなければ、車検には合格しません。
規制緩和により「乗用車用タイヤ」でも通るケースも
以前は「バンには必ずLTタイヤ」という運用が一般的でしたが、現在は規制緩和により、以下の条件を満たせば乗用車用タイヤでも車検に通るようになっています。
- ロードインデックス(耐荷重)が車両の軸重+積載量を満たしていること
- タイヤがフェンダーからはみ出していないこと
しかし、これはあくまで「計算上、耐荷重が足りていれば法的にOK」という話です。 荷物を満載にする機会が多いハイエースやキャラバン、軽トラなどでは、タイヤの剛性不足によりふらつきやすくなったり、摩耗が早まったりするデメリットがあります。
まとめ
現場で荷物をしっかり積むお車であれば、やはり純正指定のLTタイヤ(または同等の強度を持つタイヤ)を選ぶのが、安全上もっとも確実です。
商用車のタイヤ選びで迷ったら、必ず「LT」の表記があるか、またはロードインデックスが純正と同等以上かを確認しましょう。
当店では、お使いの車の用途に合わせて、車検対応かつコストパフォーマンスの良いタイヤをご提案させていただきます。ネットで購入する前の適合確認もお気軽にどうぞ!