【第10章】ミシュラン・ブリヂストン・ヨコハマ…EV専用タイヤの各社特徴比較
こんにちは!小山市のクレスコタイヤサービス、店主の大島です。
シリーズも折り返し地点の第10章。 ここまで読んで、「EVには専用タイヤが良いのは分かった。で、結局どこのメーカーの何を買えばいいの?」と思っている方も多いでしょう。
最近は主要タイヤメーカー各社から、EV専用、あるいはEV対応を強く打ち出した商品が登場しています。 今回は、代表的なブランドとその特徴を徹底比較・解説します! ※2026年時点の情報を元にしています。
1. MICHELIN(ミシュラン):バランスの王者
代表モデル:e.PRIMACY(イープライマシー)、PILOT SPORT EV
ミシュランはEVタイヤのパイオニア的存在です。
- e.PRIMACY: 転がり抵抗性能「AAA」を多くのサイズで獲得。とにかく「電費」と「静粛性」のバランスが素晴らしい。プレミアムコンフォートタイヤとして、乗り心地も上質です。
- PILOT SPORT EV: その名の通り、スポーツ性能特化。高出力なプレミアムEVなどのハイパワー車向け。フォーミュラEで培った技術が投入されており、グリップ力が凄まじいです。
【ワンポイント】: 「最後まで性能が落ちにくい」のがミシュランの強み。長く安心して使いたいなら間違いのない選択肢です。
2. BRIDGESTONE(ブリヂストン):技術の結晶
代表モデル:REGNO(レグノ)シリーズ、ECOPIA(エコピア)EV
日本の王者ブリヂストン。最近は特定の「EV専用ブランド」を作るというよりは、「既存の全商品をEV対応レベルに引き上げる(ENLITEN技術)」という戦略をとっています。
- REGNO GR-XIII: 言わずと知れた静粛性No.1ブランド。EVに履かせてもその静かさは圧倒的。「とにかく静かなタイヤがいい」という方には、これ一択と言っても過言ではありません。
【ワンポイント】: 日本の道路事情を知り尽くした安心感。値段は高めですが、満足度は確実に高いです。
3. YOKOHAMA(ヨコハマ):雨に強く、EVに優しい
代表モデル:ADVAN Sport EV、BluEarth-GT AE51
ヨコハマタイヤの特徴は、「ウェット性能」へのこだわりです。
- ADVAN Sport EV: プレミアムカー向けフラッグシップタイヤ「ADVAN Sport V107」をベースに、EV向けにチューニング。もともとの高いグリップ力に加え、「SILENTFOAM(吸音スポンジ)」を搭載して静粛性をアップしています。
- BluEarthシリーズ: 多くのサイズでウェットグリップ「a」を獲得。重いEVでも雨の日にしっかり止まれる安心感があります。
【ワンポイント】: 雨の日の運転が怖いと感じる方、安全性を最優先したい方におすすめです。
4. DUNLOP(ダンロップ):高機能をお手頃に
代表モデル:e.SPORT MAXX、VEURO VE304
- e.SPORT MAXX: 世界最高レベルの転がり抵抗性能と、最上級の静粛性を目指したEVタイヤ。
- VEURO VE304: シリーズ第9章で紹介した「サイレントコア(吸音スポンジ)」を全サイズに標準搭載。高い静粛性能を持ちながら、他社プレミアムよりも実勢価格が少し抑えられていることが多く、コスパが高いです。
【ワンポイント】: 「静かなタイヤがいいけど、レグノは予算オーバー…」という方に、VEUROは最強の選択肢です。
まとめ:あなたの優先順位は?
- トータルバランスと寿命なら、ミシュラン。
- 圧倒的な静粛性なら、ブリヂストン。
- 雨の日の安心感と走りなら、ヨコハマ。
- 静粛性とコスパの両立なら、ダンロップ。
ざっくりとこんなイメージで選んでみてはいかがでしょうか。 もちろん、車種やサイズによってラインナップが異なる場合もありますので、詳細はご相談ください。
次回は、EVならではの「パンク対策」について。 スペアタイヤを積んでいないEV、パンクしたらどうしますか?
【第11章】パンクしても走れる?EVと相性の良い「ランフラット」「シールタイヤ」
「このメーカーのタイヤ、ネットで安く売ってたんだけどどうかな?」 そんなご質問もOKです。プロの視点で、そのタイヤが買いかどうかアドバイスします!
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