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なぜ氷で滑らない?スタッドレスタイヤの性能を支える2大要素の秘密

こんにちは!小山市のクレスコタイヤサービス、店主の大島です。

前回の記事ではスタッドレスタイヤの歴史を紐解きましたが、今回はその性能の核心に迫ります。

なぜ、スタッドレスタイヤはツルツルの氷の上でも滑りにくいのでしょうか? その秘密は、大きく分けて「特殊なゴム(コンパウンド)」と「緻密な溝(トレッドパターン)」という2つの要素に隠されています。

秘密その1:低温でもしなやかさを保つ「特殊なゴム」

夏タイヤとスタッドレスタイヤの最も大きな違いは、ゴムの質にあります。

  • 夏タイヤ: 暖かい季節に最適な性能を発揮するように設計されており、気温が7℃を下回るとゴムが硬くなり始め、グリップ力が急激に低下します。凍結路では、まるでプラスチックのようにカチカチになり、全く氷に密着できません。

  • スタッドレスタイヤ: 低温でもゴムのしなやかさを保つ特殊な素材(シリカなど)が配合されています。これにより、氷の表面にあるミクロの凹凸にも、消しゴムのように柔軟に密着することができるのです。

さらに、最新技術の回でも触れたように、現代のスタッドレスタイヤはゴム自体が氷上の水膜を吸い取る「吸水・除水機能」まで備えています。

秘密その2:氷と雪に食いつく「緻密な溝」

スタッドレスタイヤの表面をよく見ると、夏タイヤにはない、非常に細かく複雑な溝が刻まれているのが分かります。これが「トレッドパターン」です。

① サイプ:氷上の水膜を排出し、氷に密着

トレッドブロックに刻まれた、髪の毛のような無数の細かい溝を「サイプ」と呼びます。 これがスタッドレスタイヤの性能の要です。

  • 水膜の除去: タイヤが氷に接地した瞬間、サイプが毛細管現象でサッと水膜を吸い上げ、排水します。
  • 密着性の向上: 水膜がなくなったことで、ゴムが氷に直接密着できます。
  • エッジ効果: サイプの角(エッジ)が氷の表面を引っ掻き、グリップ力を生み出します。

サイプがあるおかげで、タイヤは滑る原因となる水膜を乗り越え、氷の本体にアプローチできるのです。

② ブロックと溝:雪を掴み、雪を固める

太い溝によって区切られた、一つひとつのゴムの塊を「ブロック」と呼びます。

  • 雪柱せん断力: ブロックと溝が雪をしっかりと掴み、溝の中で雪を踏み固めます。実は、タイヤと雪の間では、ゴムと雪よりも、雪と雪の方が摩擦力が大きいのです。この「雪でできた柱」を蹴り出す力(雪柱せん断力)を利用して、雪道での駆動力や制動力を得ています。
  • 排雪性: 溝は、取り込んだ雪を効率よく後方へ排出する役割も担っています。

まとめ:ゴムと溝の共同作業で冬の安全を守る

  1. 特殊なゴムが、低温でもしなやかに氷へ密着する。
  2. サイプが、滑る原因の水膜を吸い上げて除去する。
  3. ブロックと溝が、雪を掴んで固め、グリップ力を生み出す。

スタッドレスタイヤの驚くべき性能は、これら一つひとつの要素が緻密に連携し、機能することで成り立っています。

タイヤの表面を眺めながら、「この溝にはこんな意味があるのか…」と考えてみると、より一層、冬のドライブへの安心感と、技術の奥深さを感じられるのではないでしょうか。

タイヤのことで分からないことがあれば、いつでもお気軽に私たちプロにご質問ください!

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