「AAA/c」って何?タイヤラベル(グレーディング)の読み方と、重視すべき性能
こんにちは!小山市のクレスコタイヤサービス、店主の大島です。
カタログやネット通販でタイヤを見ていると、「AA/b」や「A/c」といったアルファベットが書かれていますよね。 これは「タイヤラベリング制度(低燃費タイヤの等級制度)」といって、タイヤの性能を一目で比較できる非常に便利な指標です。
しかし、「Aが多いほうが良いんでしょ?」となんとなく選んでしまうと、実は思わぬ落とし穴があることも…。 今回は、このラベルの正しい読み方と、プロが重視するポイントを解説します。
ラベルの2つの指標
ラベルには、以下の2つの性能が表示されています。
1. 転がり抵抗性能(燃費の良さ)
タイヤが転がる時の抵抗の少なさを表します。抵抗が少ないほど、少ない燃料で遠くまで走れます。
- 等級: AAA(最高) > AA > A > B > C
- 「低燃費タイヤ」の定義: この等級が「A」以上であれば、「低燃費タイヤ」と名乗ることができます。
2. ウェットグリップ性能(雨の日の止まりやすさ)
濡れた路面でブレーキをかけた時の、止まりやすさを表します。
- 等級: a(最高) > b > c > d
プロの視点:実は「ウェットグリップ」こそ重要!
多くの方が「燃費(転がり抵抗)」に注目しがちですが、私たちプロが安全の観点から特に注目してほしいのは、右側の**「ウェットグリップ性能」**です。
実は、転がり抵抗を良くしようとすると、ウェットグリップが悪くなるという相反する関係があります。 技術の進化で両立できるようになってきましたが、安価な低燃費タイヤの中には、**燃費は「A」だけど、ウェットグリップは「c」や「d」**というものも存在します。
ウェットグリップ性能が「a」のタイヤと「c」のタイヤでは、雨の日の急ブレーキで止まるまでの距離に、車1台分以上の差が出るとも言われています。この差が、事故になるかヒヤリハットで済むかの分かれ道になるかもしれません。
選び方のコツ
- 安全性重視の方: まず**ウェットグリップ性能が「a」または「b」**のものを選びましょう。その中で、予算に合わせて燃費性能が良いものを選ぶのがおすすめです。
- コスト重視の方: ウェットグリップ「c」を選ぶ場合でも、雨の日は特に車間距離を空けるなど、性能を理解した上での運転を心がけてください。
まとめ
タイヤラベルは、タイヤの「通知表」です。 「燃費が良いから」だけで飛びつかず、命を守る「雨の日の性能」もしっかりチェックしてくださいね。
「このタイヤの性能はどう?」と気になったら、いつでも当店にご相談ください。ラベルには表れない乗り心地や静粛性についても、詳しくアドバイスさせていただきます!
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