タイヤサイズの読み方マスター!側面の数字と記号の意味とは?
「タイヤの側面に書いてある『225/45R17 91W』って、何の暗号?」 「自分の車に合うタイヤサイズって、どうやって確認すればいいの?」
こんな疑問を抱いたことはありませんか?
こんにちは!小山市のクレスコタイヤサービス、店主の大島です。前回はタイヤの構造について詳しく解説しましたが、今回はタイヤのサイドウォール(側面)に表示されている様々な数字や記号の意味について、実例を交えながら分かりやすく解説していきます。
これらの表記を理解できれば、タイヤ選びがグッと楽になりますし、ネット通販でタイヤを購入する際の間違いも防げるようになります。一見複雑そうに見えるタイヤサイズ表記ですが、一度覚えてしまえば決して難しいものではありません。
それでは、タイヤサイズの謎を一緒に解き明かしていきましょう!
タイヤの側面には、このような情報が詰まっています。
タイヤサイズ表記の基本構成
まず、一般的なタイヤサイズ表記の一つ「225/45R17 91W」を例に、基本的な構成を見てみましょう。
この表記は以下の6つの要素で構成されています:
- 225 ← タイヤ幅(mm)
- 45 ← 扁平率(%)
- R ← ラジアル構造を示す記号
- 17 ← リム径(インチ)
- 91 ← ロードインデックス(耐荷重指数)
- W ← 速度記号
それぞれを詳しく見ていきましょう。
各要素の詳細解説
1. タイヤ幅「225」- タイヤの太さを表す
タイヤ幅は、タイヤを正面から見た時の幅をミリメートル単位で表しています。
例えば「225」の場合、タイヤの幅が約225mmということです。
タイヤ幅が与える影響:
- 幅が広い(数値が大きい):接地面積が大きくなり、グリップ力向上、コーナリング性能アップ。ただし、燃費は若干悪化することも
- 幅が狭い(数値が小さい):転がり抵抗が少なくなり、燃費性能が向上。雪道での直進安定性も良好
よく見るタイヤ幅の例:
- 軽自動車:145~165mm程度
- コンパクトカー:175~195mm程度
- 普通乗用車:195~225mm程度
- SUV・ミニバン:215~235mm程度
2. 扁平率「45」- タイヤの厚みを決める重要な数値
扁平率は、タイヤ幅に対するサイドウォール(タイヤの側面部分)の高さの比率をパーセントで表したものです。
計算式:扁平率 = (サイドウォール高さ ÷ タイヤ幅)× 100
例えば「225/45」の場合、サイドウォールの高さは225mm × 0.45 = 約101.25mmということになります。
扁平率による特性の違い:
低扁平率(50以下)
- メリット:操縦安定性が良い、スポーティな外観
- デメリット:乗り心地がやや硬め、路面の衝撃を感じやすい、価格が高め
高扁平率(60以上)
- メリット:乗り心地が良い、価格が比較的安い、耐久性が高い
- デメリット:操縦安定性は低扁平に劣る
一般的な扁平率の目安:
- 軽自動車・コンパクトカー:60~70
- 普通乗用車:50~65
- スポーツカー:35~50
- SUV・ミニバン:55~65
3. ラジアル構造「R」- 現代タイヤの主流構造
Rは「Radial(ラジアル)」の略で、タイヤの内部構造を表しています。
前回のタイヤ構造の記事で詳しく解説しましたが、ラジアルタイヤはカーカス(骨格)がタイヤの回転軸に対して垂直(放射状)に配置された構造です。
ラジアルタイヤの特徴:
- 優れた操縦安定性
- 長寿命
- 低燃費
- 現在の乗用車用タイヤの主流
稀に「B」(ベルテッドバイアス構造)のような表記もありますが、現在の乗用車では「R」がほぼ100%です。
4. リム径「17」- ホイールサイズとの重要な関係
リム径は、タイヤが装着されるホイール(リム)の直径をインチ単位で表したものです。
例えば「17」の場合、17インチのホイールに適合するタイヤということです。
インチサイズによる特徴:
小径(14~16インチ)
- 乗り心地が良い
- タイヤ価格が安い
- 燃費性能が良い
大径(17インチ以上)
- 操縦安定性が良い
- 見た目がスポーティ
- ブレーキ性能向上(大径ブレーキディスク装着可能)
- タイヤ価格が高い
注意点: リム径は車両指定のサイズから変更する場合、インチアップ・インチダウンと呼ばれ、様々な条件を満たす必要があります。安易な変更は避け、専門店に相談することをおすすめします。
5. ロードインデックス「91」- 安全に関わる耐荷重の指標
**ロードインデックス(LI)**は、そのタイヤが安全に支えることができる最大重量を示す指数です。
「91」の場合、1本あたり615kgまで支えることができるという意味です。
主なロードインデックス対応表:
- 82:475kg
- 84:500kg
- 86:530kg
- 88:560kg
- 91:615kg
- 94:670kg
- 96:710kg
- 98:750kg
重要なポイント:
- 車両指定のロードインデックス以上のタイヤを選ぶ必要がある
- 指定値より低いものを装着すると車検に通らない
- 安全性に直結する重要な数値
6. 速度記号「W」- 最高速度性能の目安
速度記号は、そのタイヤが安全に走行できる最高速度を表すアルファベットです。
「W」の場合、最高速度270km/hまで対応していることを意味します。
主な速度記号一覧:
- Q:160km/h
- R:170km/h
- S:180km/h
- T:190km/h
- H:210km/h
- V:240km/h
- W:270km/h
- Y:300km/h
実用的な考え方:
- 日本の高速道路制限速度は最高120km/h
- 一般的な乗用車なら「S」「T」「H」で十分
- スポーツカーや高性能車では「V」「W」「Y」が使用される
注意点: 車両指定の速度記号以上のものを選ぶ必要があります。低い速度記号のタイヤを装着すると、車検に通らない場合があります。
自分の車のタイヤサイズを確認する方法
1. 現在装着されているタイヤを確認
最も確実な方法は、現在装着されているタイヤのサイドウォールを直接確認することです。
確認手順:
- 車を安全な場所に停車
- タイヤの側面を確認
- サイズ表記(例:225/45R17 91W)をメモ
2. 車検証で確認
車検証にもタイヤサイズが記載されています。
記載場所:
- 「タイヤサイズ」欄
- 複数サイズが記載されている場合は、どれでも選択可能
3. 運転席ドア開口部のステッカー
多くの車では、運転席ドアを開けた開口部(Bピラー)に車両情報ステッカーが貼られており、そこにもタイヤサイズと適正空気圧が記載されています。
4. 取扱説明書
車の取扱説明書にも、車両に適合するタイヤサイズが記載されています。
タイヤサイズ変更時の注意点
インチアップ・インチダウンの基本原則
タイヤサイズを変更する際は、「外径を変えない」ことが基本原則です。
例:205/55R16 から 205/50R17 への変更
- リム径:16 → 17インチ(+1インチアップ)
- 扁平率:55 → 50(タイヤの厚みを薄くして外径調整)
注意が必要なポイント
- 車両への干渉:フェンダー内やサスペンション部品への接触
- スピードメーター誤差:外径変更による表示誤差
- 荷重・速度性能:ロードインデックス・速度記号の確保
- 法規制:車検の保安基準適合
このような変更をご検討の際は、ぜひ当店にご相談ください。適切なサイズをアドバイスいたします。
ネット通販でタイヤを購入する際の確認ポイント
購入前の必須チェック項目
1. サイズの完全一致確認
- タイヤ幅、扁平率、リム径、ロードインデックス、速度記号すべて
2. 製造年週の確認
- 新しい製造年週(概ね製造から2年以内)
3. 本数の確認
- 1本売りか4本セットか
4. 送料・配送先
- 自宅配送か店舗直送か
当店への直接配送も可能です
ネット通販でタイヤをご購入の際、当店を配送先に指定していただくことも可能です。
メリット:
- 自宅での受け取り・保管が不要
- 配送日に合わせて交換作業をスムーズに実施
- タイヤの状態確認も事前に可能
事前にご相談いただければ、配送の手配もサポートいたします。
タイヤサイズを理解してより良いカーライフを
タイヤサイズ表記を理解することで、以下のようなメリットがあります:
安全性の向上
- 適正なタイヤを確実に選択
- 車検不適合の回避
- 車両性能を最大限に活用
経済性の向上
- ネット通販での適正な商品選択
- 無駄な出費の回避
- 最適な性能のタイヤ選択
知識の活用
- タイヤ販売店での適切な相談
- メンテナンス時期の適切な判断
クレスコタイヤサービスでの安心サポート
当店では、タイヤサイズに関する以下のサポートを行っております:
無料相談サービス
- 適合サイズの確認
- インチアップ・ダウンのアドバイス
- 用途に応じたタイヤ選びのサポート
持ち込みタイヤ交換(持ち込み料0円)
- ネット購入品大歓迎
- サイズ適合確認も含めた安全な作業
- ホイールバランス調整込みの安心施工
購入前サポート
- タイヤサイズの適合確認
- 製造年週等の品質チェックアドバイス
- お得な購入方法のご提案
「このサイズで大丈夫かな?」「どのタイヤを選べばいいか分からない」という時は、遠慮なくご相談ください。長年の経験を活かし、お客様に最適な選択をサポートいたします。
次回は「夏タイヤ・冬タイヤ・オールシーズンタイヤ、どれを選ぶべき?特徴と違いを徹底比較!」をお届けします。季節やお住まいの地域に応じたタイヤ選びのポイントを、小山市の気候特性も踏まえて詳しく解説していきますので、お楽しみに!
タイヤサイズについてご不明な点がございましたら、いつでもお問い合わせください。皆様からのご質問をお待ちしております!