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オールテレーン(A/T)タイヤとは?舗装路と未舗装路に対応する特徴と選び方

大島 正公開:更新:

こんにちは!小山市のクレスコタイヤサービスです。

「街乗りもオフロードも、どっちも楽しみたい」

オールテレーン(All Terrain:A/T)タイヤは、日常的な舗装路での走行性能と、未舗装路での走破性の双方に配慮して開発されたタイヤです。

泥道に特化したマッドテレーン(M/T)タイヤや舗装路専用のタイヤとは異なり、オンロードでの扱いやすさを維持しながら、砂利道やダート路面などの未舗装路でも路面を捉えられるよう設計されています。

A/Tタイヤの特徴

M/Tとオンロードの中間的な設計

A/Tタイヤには、未舗装路で駆動力を伝えるブロックや溝が設けられています。舗装路での排水性や静粛性と、不整地でのトラクション性能のバランスを考慮した設計が基本です。

ただし、すべてのA/Tタイヤが一様な構造をしているわけではありません。たとえばヨコハマの「GEOLANDAR A/T G015」のように、ウェット性能に配慮してシリカを配合したゴムを採用している製品や、乗用車用規格(PC)と小型トラック用規格(LT)でブロック配列や溝の形状を変えている製品もあります。メーカーや製品規格によって取り入れられている工夫は異なります。

A/Tタイヤのメリット

A/Tタイヤには、次のような実用面での特徴があります。

  • 舗装路と未舗装路の双方に対応できる 通勤や買い物などの日常的な市街地・高速道路の走行をこなしながら、キャンプ場や砂利道といった未舗装路の走行にも対応できます。

  • 舗装路での走行快適性への配慮 未舗装路を走るための溝やブロックを備えつつも、ブリヂストンの「A/T 002」のように舗装路での乗り心地やノイズ低減に配慮されたモデルもあり、普段の移動でも扱いやすい設計が施されています。

  • スノーフレークマーク(3PMSF)取得モデルの存在 TOYO TIRESの「OPEN COUNTRY A/T III」などの一部のモデルは、国際基準で定められた過酷な積雪条件での雪上性能認証であるスノーフレークマーク(3PMSF)を取得しています。冬用タイヤ規制時の通行は、全輪への装着など道路管理者の条件も確認します。チェーン装着規制時はチェーンが必要です。

A/Tタイヤのデメリット

一方で、使用環境に応じて把握しておくべき点もあります。

  • 舗装路専用タイヤや悪路専用タイヤとの違い 舗装路での静かさや燃費を重視する場合は、その性能を中心に設計された製品も比較対象になります。深い泥道などを頻繁に走る場合は、排土性を重視したM/Tタイヤも候補になります。

  • 冬の路面に応じたタイヤ選び スノーフレークマークを取得している製品であっても、認証されているのは雪上性能であり、凍結路面への対応を保証するものではありません。冬場に路面凍結が発生する地域や道路を走行する場合は、氷上性能に配慮したスタッドレスタイヤを選びましょう。

A/Tタイヤが向いている人

A/Tタイヤは、次のような用途や使い方を考えている方に適しています。

  • 日常の市街地走行が中心だが、キャンプや釣りなどで未舗装路や砂利道を走る機会がある方
  • 舗装路での乗り心地や扱いやすさを保ちつつ、荒れた路面での走破性も備えておきたい方

A/TタイヤとM/Tタイヤの比較

A/TタイヤとM/Tタイヤは、それぞれ想定されている走行環境や設計の主眼が異なります。

項目 A/Tタイヤ(オールテレーン) M/Tタイヤ(マッドテレーン)
主な想定路面 舗装路、砂利道、ダートなどの未舗装路 泥濘地、岩場、深泥などの本格的なオフロード
パターンの特徴 舗装路の静粛性・排水性と未舗装路のトラクションを考慮したブロック配置 排泥性を重視した大きめのブロックと広い溝の配置
舗装路走行 街乗りや高速道路での走行安定性・静粛性に配慮 ロードノイズや振動が生じやすい傾向
悪路走破性 砂利道や固く締まった土路面などに対応 深い泥や凹凸の激しい岩場に対応する専用構造

※実際の性能や乗り心地は製品や装着車両、空気圧などの使用条件によって異なります。

まとめ:A/Tタイヤの特徴と選び方

A/Tタイヤは、舗装路での扱いやすさと未舗装路での走破性を考慮して設計されたタイヤです。日常使いの快適性を保ちながら、アウトドアなどの未舗装路走行もこなしたい場合に適した選択肢となります。

雪道への対応についてはモデルごとに異なり、凍結路面を走る機会が多い場合は氷上性能を重視しましょう。走行する地域や路面状況を考慮した上でタイヤを選ぶことが大切です。

これで「タイヤ用語辞典」シリーズは全88回の最終回となります。タイヤ選びの参考として、これまでの記事もご活用いただければ幸いです。

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