第5回:【STEP2】「残り溝」の真実!バリ山ってどれくらい?
こんにちは!小山市のクレスコタイヤサービス、店主の大島です。
中古タイヤ選びの目利き講座、第2弾は**「残り溝」**のお話です。
中古タイヤの商品説明でよく見る「バリ山」「8分山」という言葉。 これ、感覚的な表現だと思いませんか? 人によって「バリ山」の基準が違っていたら大変です。具体的な数字とチェックポイントを押さえましょう。
新品タイヤの溝は何mm?
基準を知るために、まずは新品の状態を知っておきましょう。 乗用車用夏タイヤの新品時の溝の深さは、だいたい約7mm〜8mmです。
これを「10分山」とした場合:
- 9分山: 約6.5〜7mm
- 7分山: 約5mm(ここが中古のボリュームゾーン)
- 5分山: 約3.5〜4mm(そろそろ寿命?)
限界ラインを知ろう
タイヤには「これ以上摩耗したら使用禁止」という法的限界があります。 それが1.6mmです。 タイヤの溝の底にある突起**「スリップサイン」**が表面に出てくると、1.6mmに達した合図。これは車検に通りませんし、道交法違反になります。
中古で狙うべき「残り溝」は?
個人的な推奨ラインは、**残り溝 5mm以上(6〜7分山以上)**です。
- 5mm以上: まだ十分長く使えます。排水性能も高く、雨の日も安心。
- 4mm以下: 新品と比較して制動距離が伸び始めます。長く乗るつもりなら避けた方が無難。
- 3mm以下: もうすぐスリップサインが出ます。「車検だけ通ればいい」という一時しのぎ用です。
スタッドレスタイヤの落とし穴「プラットホーム」
冬用タイヤには、スリップサインとは別にもう一つ限界サインがあります。 それが**「プラットホーム」です。 新品時の溝の50%(約4〜5mm)**まで摩耗すると露出します。
ここが超重要! **「プラットホームが出たスタッドレスタイヤは、冬用タイヤとしての寿命は終わり」**です。 (※夏タイヤとしてはスリップサインが出るまで使えますが、冬は滑ります)
中古スタッドレスを買う時は、スリップサインだけでなく、このプラットホームが露出していないかを必ず確認してください。「溝があるから大丈夫」と思ったら、実は冬タイヤとしては死んでいた…なんて悲劇を防ぎましょう。
まとめ:100円玉でもチェックできる
専用のゲージがなくても、100円玉を溝に差し込んで、「100」の文字の「1」が見えるかどうか…といった簡易チェック法もあります。 まずは目視で、溝の深さとスリップサインまでの距離をしっかりと確認するクセをつけましょう。
次回は【STEP3】、タイヤの命取りになる**「ヒビ割れ」**について。 許せるヒビと、絶対にダメなヒビの境界線を解説します!
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