【第3章】雨の日のタイヤ選びに役立つ「ウェットグリップ性能」の見方
こんにちは!小山市のクレスコタイヤサービスです。
前回は、雨の日に備えて残り溝を確認する大切さをお話ししました。タイヤを交換する際は、残り溝だけでなく、タイヤ自体のウェットグリップ性能を比較することも役立ちます。
同じ新品のタイヤであっても、銘柄や設計によって雨の日の制動性能には違いがあります。今回は、タイヤ選びの参考になる「ウェットグリップ性能」と、その見方について解説します。
タイヤの通信簿「ラベリング制度」を見よう
タイヤのカタログや店頭の製品ラベルで見かけるアルファベットの表示は、日本自動車タイヤ協会(JATMA)が定めた「低燃費タイヤ等のラベリング制度」に基づく表示です。乗用車用の夏タイヤなど、交換用タイヤの性能を分かりやすく伝える業界自主基準です。
ラベルには主に次の2つの性能等級が表示されています。
- 転がり抵抗性能:AAA、AA、A、B、C の5等級
- ウェットグリップ性能:a、b、c、d の4等級
このうち、転がり抵抗性能がA以上で、ウェットグリップ性能がa〜dの範囲にあるタイヤが「低燃費タイヤ」と位置づけられます。転がり抵抗の等級は、タイヤを転がす際の抵抗の小ささを示し、燃費を考える手掛かりになります。雨の日の走行性能を意識する場合は、転がり抵抗だけでなくウェットグリップ性能の表示にも目を向けてみましょう。
a〜dは、試験での性能を比較する等級
ウェットグリップ性能は、規定の濡れた路面で試験を行い、基準タイヤと比べた性能を指数化して等級分けしたものです。性能が高い順に a、b、c、d の4等級に分かれています。
雨の日の制動性能を重視して購入候補を比べる際、この等級が客観的な目安になります。
燃費とウェット性能の両方を見る
タイヤの開発では、転がり抵抗を小さくして転がりやすくする設計と、濡れた路面でしっかり止まるグリップ力を高める設計を両立させることが一つの課題とされています。例えば横浜ゴムの技術資料「なぜ横浜ゴムは雨に強いのか」でも、ゴム中のシリカを均一に分散させる技術などを通じて、転がり抵抗の低減とウェット性能を両立させる設計が紹介されています。
タイヤを選ぶときは、転がり抵抗の等級だけで決めるのではなく、ウェットグリップの等級も合わせて比較することが大切です。
さらに注意したい点として、同じ銘柄のタイヤであっても、タイヤのサイズによって等級が異なる場合があります。ラベリング制度のガイドラインにもあるように、銘柄の代表的なイメージだけで判断せず、実際に自分の車に装着するサイズの等級表示を確認して比較しましょう。
選び方のコツ:雨天性能を重視して選ぶなら
雨の日の制動性能を意識して選ぶなら、愛車に適合するサイズの中から、ウェットグリップ性能が「a」または「b」に該当する製品を有力な候補として比較してみるのがおすすめです。
普段よく走る道路環境や年間の走行距離、ご予算、そして転がり抵抗性能とのバランスを考慮し、自分の用途に合ったタイヤを見つけることが大切です。
雨の日はタイヤの性能に加え、速度や路面の水量にも注意し、車間距離を十分に取りましょう。
ネット通販で購入されたタイヤの取り付けをお考えの際は、小山市のクレスコタイヤサービスにお任せください。持ち込み交換や直送受け入れに対応しています。現在のタイヤの状態や溝の摩耗が気になるときは、無料のタイヤ点検でもお気軽にご相談ください。
次回は、タイヤの溝の「模様」のお話です。縦の溝と横の溝がそれぞれどのような役割を果たしているのか、その仕組みに迫ります!