【第12章】視界をクリアに保つ:雨の日の「内窓の曇り」を一瞬で解消する正しいエアコン操作
こんにちは!小山市のクレスコタイヤサービスです。
雨の日の運転中、ふと気づくとフロントガラスが白く曇り始めて、前が全然見えなくなった!慌ててタオルで拭こうとしたり、窓を開けたりして、ヒヤッとした経験は誰にでもあるはずです。視界不良は事故の元。タイヤの性能以前に、前が見えなければ安全に止まることも避けることもできません。
今回は、梅雨の時期に誰もが悩まされる「窓ガラスの曇り」を、スイッチ一つで一瞬にして解消する正しいエアコンの操作方法をおさらいします。
なぜ雨の日はガラスが曇るの?
窓ガラスが曇る原因は、ズバリ「結露」です。冷たい飲み物を入れたグラスの外側に水滴がつくのと同じ原理ですね。
雨の日は外の気温が下がり、窓ガラスが外気で冷やされます。一方で、車内は乗っている人間の体温や、濡れた傘・衣服から蒸発する水分、さらには吐く息によって、温度が高くて湿気ムンムンの状態になります。この、車内の湿った暖かい空気が、冷たい窓ガラスに触れて冷やされることで、目に見えない水蒸気が細かな水滴に変わり、ガラスに付着して「曇り」となるのです。
曇りを「秒」で消す魔法のスイッチ
曇りを取るためには、「ガラスを温める」か「車内の湿気を取る」しかありません。一番早くて確実な方法は、車のエアコン機能を使うことです。以下の手順を覚えておいてください。
1. 「デフロスター(扇形の温泉マーク)」をONにする
フロントガラスに風を当てるモードです。扇形のマークに温泉の湯気のようなウネウネした矢印が描かれているボタンです。(リアガラスの場合は四角いマークの「デフォッガー」を押します)
2. 「A/C(エアコン)」ボタンをONにする!【最重要】
ここが最大のポイントです!「暖房を入れているのに曇りが取れない」と悩む方の多くが、この「A/C」ボタンをOFFにしています。
A/Cボタンは「冷房」のスイッチだと思われがちですが、実は「除湿機」のスイッチでもあります。A/CをONにすることで、車内の湿った空気が除湿され、乾いた空気がフロントガラスに吹き付けられるため、一瞬で曇りが消え去るのです。暖房の温度設定のままでA/CをONにしても、しっかり暖かい除湿された風が出ますのでご安心ください。
3. 「外気導入」にする
車のマークに「Uターンする矢印」が内気循環、「外から入ってくる矢印」が外気導入です。雨の日は、車内の湿気を外に逃がし、外の新鮮な空気を取り入れる「外気導入」にしておく方が曇りにくくなります。
※最近のオートエアコン搭載車であれば、「デフロスター」のボタンを押すだけで、自動的にA/CがONになり、外気導入に切り替わる賢い設定になっているものがほとんどです。
曇らせないための予防策:「内窓」をピカピカに!
実は、ガラスの内側が汚れていると、水分が付着しやすく(曇りやすく)なります。タバコのヤニや、手垢、ダッシュボードから揮発した油分などがガラスの内側に付いていると、あっという間に曇ってしまいますし、夜間は対向車のライトが乱反射してギラギラと見にくくなります。
梅雨に入る前に、固く絞った濡れタオル(精製水や無水エタノールを使うと拭き筋が残りません)で、フロントガラスの内側をピカピカに拭き上げてみてください。驚くほど曇りにくくなりますよ!
視界をクリアに保つことは、雨の日の安全運転の基本中の基本です。次回は、その視界を外側から守る「ワイパー」の劣化サインと交換目安について解説します!
クレスコタイヤサービスでは、タイヤ点検の際に「窓が曇りやすい」といったちょっとしたお悩み相談にも乗っています。快適なカーライフのお手伝いをさせていただきます!
連載記事
- 第15章
【第15章・最終回】シリーズ総まとめ!梅雨本番前の「雨対策・無料点検」のススメ
- 第14章
【第14章】酸性雨や泥汚れからホイールを守る:梅雨時期の足回り清掃と白サビ予防
- 第13章
【第13章】雨の日の運転疲労を軽減する:ワイパーブレードの劣化チェックと交換目安
- 第12章
【第12章】視界をクリアに保つ:雨の日の「内窓の曇り」を一瞬で解消する正しいエアコン操作
- 第11章
【第11章】オールシーズンタイヤ vs 夏タイヤ:雨の日のアスファルトで強いのはどっち?
- 第10章
【第10章】雨の日に釘を踏みやすいのはなぜ?「濡れたゴムは切れやすい」水の潤滑効果
- 第9章
【第9章】前後で減り方が違うと危険:タイヤの摩耗バランスが雨の日の挙動に与える影響
- 第8章
【第8章】雨の日はタイヤの空気を高めにするべき?接地圧とハイドロプレーニングの関係
- 第7章
【第7章】4WDなら雨でも滑らない?四輪駆動の過信が招く「雨スリップ」の落とし穴
- 第6章
【第6章】水たまりでハンドルが効かない!ハイドロプレーニング現象発生時の正しい対処法
- 第5章
【第5章】濡れたマンホールや白線が「氷のように滑る」理由とコンパウンドの力
- 第4章
【第4章】縦溝と横溝のチームワーク:タイヤが水を後方へ排出する仕組み
- 第3章
【第3章】ラベリング制度「ウェットグリップ性能 a」が命を守る!dグレードとの差
- 第2章
【第2章】排水性能の分岐点:残り溝4mm・3mm・1.6mmでの止まり方の差
- 第1章
【第1章】なぜ雨の日は事故が5倍に増えるのか?路面とタイヤの「摩擦力」の科学