第11回:ホイールのガリ傷はどこまで許容できる?状態の見極めと補修の考え方
こんにちは!小山市のクレスコタイヤサービスです。
中古のアルミホイールを探していると、外周部分などに擦り傷がついた製品を見かけることがあります。いわゆるガリ傷と呼ばれるものですが、見た目だけでなく、安全性や走行性能に影響がないか気になる方も多いのではないでしょうか。
ホイールの傷は、付いている場所や深さによって注意すべき点が大きく異なります。選ぶ際に確認しておきたいポイントを整理してみましょう。
リムの傷と空気漏れのリスク
ホイールの外周(リムフランジ)にある浅い擦り傷であれば、塗装など外観の損傷にとどまるものもあります。傷の深さに加え、周囲に変形や亀裂がないかを確認しましょう。
特に注意したいのが、タイヤと密着するビードシート周辺へのダメージです。RAYSのアルミホイール取扱説明書でも示されているように、タイヤの密着面に傷や変形があると、そこから空気が漏れる原因になります。また、縁石などに強く当たった衝撃で、目視では分かりにくい歪みや亀裂が生じることがあります。リムの傷を見るときは、表面の荒れだけでなく、内側への変形やひび割れが及んでいないか慎重に確認する必要があります。
変形や亀裂があるホイールは使用しない
ホイールの一部が大きく削れていたり、曲がりや亀裂が入っていたりするものは、走行中に破損する重大な事故につながる恐れがあります。
WEDSの「取扱のご注意」やENKEIの「アルミホイールを正しく安全にご使用いただくために」では、変形や亀裂のあるホイールの使用を禁じています。欠けやへこみ、ひび割れが見られるものは使用を避けてください。
ディスク面やスポークの傷の確認
ホイールのディスク面やスポークに傷がある場合、保管時の転倒だけでなく、走行中の飛石や障害物との接触など原因はさまざまです。
表面の塗装傷と、スポーク自体の亀裂や変形を分けて確認します。スポークの根本や裏側にひび割れが入っていないか、強い打撃痕がないかをよく観察して、構造的な異常がないか確かめることが大切です。
外観の補修と修理加工の違い
中古ホイールの傷を目立たなくしたいと考えたとき、外観を整える作業と、構造上の損傷を直す作業は区別して考える必要があります。
塗装の補修を考える場合も、まずホイール本体の損傷を点検し、その製品で可能な補修方法をメーカーや販売店に確認しましょう。
一方で、曲がりの修正や溶接といった構造の修理加工には注意が必要です。WEDSやENKEIなどの取扱説明では、熱を加えたり削ったりする曲がり修正や溶接などの二次加工を禁止しています。変形や亀裂のある中古ホイールを、修正して使う前提で選ぶことは避けましょう。
次回は「純正ホイール流用術」。他メーカーや他車種の純正ホイールを自分の車に履かせられるのか、確認すべきサイズや適合のポイントを解説します。