第12回:他車種の「純正ホイール」活用と適合のポイント
こんにちは!小山市のクレスコタイヤサービスです。
ホイールを探す際、社外品だけでなく、他車種や同一車種の別グレードに装着されていた純正アルミホイールを候補に入れる方法があります。中古市場でも流通しており、冬用タイヤ用や仕様変更の選択肢として検討されることがあります。
ただし、同一メーカーや同名車種の上位グレード品であっても、そのまま安全に装着できるとは限りません。車両とホイールの規格が適合しているかを正確に確かめる必要があります。
流用の王道パターン
純正ホイールの流用には、主に次のような組み合わせがあります。
1. 上位グレードのホイール
同じ車種の上級グレードや特別仕様車に設定されているホイールを使う方法です。デザインの一体感を保ちながら、インチ数や見た目の印象を変えることができます。
2. 同一メーカーの他車種ホイール
同じ自動車メーカーの別車種に標準装着されていたホイールを流用する方法です。ただし、同じメーカー内であっても車種や年式によって規格が異なることがあるため、装着可否の事前確認が欠かせません。
注意点:サイズは要確認!
ボルト穴の数が同じであっても、それだけで装着できるわけではありません。安全に使用するためには、以下の項目が車両に合致しているか確認が必要です。
ボルト穴数(穴数)
ホイールを固定するボルト穴の数です。乗用車では4穴や5穴が一般的です。
PCD(ボルト孔ピッチ円直径)
すべてのボルト穴の中心を通る円の直径です。隣り合う穴同士の間隔ではなく円の直径を表し、100mmや114.3mmなどの規格があります。この数値が車両側と一致していないと装着できません。
インセット
ホイールの幅の中心線から、車両と接触する取付面までの距離です。数値によりホイールが車体内外のどの位置に収まるかが決まります。元の純正値と完全に同一である必要はありませんが、適切な範囲から外れるとタイヤやホイールが車体からはみ出したり、フェンダーやサスペンション、ブレーキ部品と干渉したりします。
ハブ孔径(ホイール中心孔)
ホイール中央の穴の直径です。車両側のハブの突起より穴が小さいものは装着できません。穴が大きい場合も、中心位置を合わせる方法を含めて適合を確認します。
ナット座面形状
ホイールを固定するナットが当たる座面の形状です。主にテーパー座、球面座、平面座などの種類があります。メーカーやホイールごとに指定形状が異なるため、ホイールの座面形状に適合したナットを使用しなければ適切に締め付けられません。あわせて、ボルトのねじ径やピッチ、長さが合っていることも必要です。
このほか、ホイール内側がブレーキキャリパーに接触しないことや、ホイールの負荷能力が車両に合っていること、適切なタイヤサイズと組み合わせられていることも考慮する必要があります。
まとめ
流用するホイールの品番と、装着する車の型式・年式をもとに、販売店で適合を確認してから選びましょう。
次回からは第4部として、利用シーンに合わせたタイヤ選びを取り上げます。乗り換えを控えた短い期間だけ使いたい場合など、中古タイヤならではの活用方法を紹介します。